今日は中高の「卒業アルバムの集合写真」の撮影があった。その後「職員会議」に移った。並んでいるときに私は高市内閣の最初の集合写真の事を思い出した。あちらは大臣ばかりの写真だがこちらは全教職員である。「学校の経営は一国を経営するのと同じ」だと良く言われているように本校で働いている教職員は一人一人が持ち場で全力で事に当たる経営者だと私は本気で思っている。特に私立学校は誰も助けてはくれない。全員が働いてこそ利益が出る。働かない人を養うほどの余裕は本校にはありません。
高市政権発足で連立を組んだ維新の会との合意文書には高校授業料無償化が明確に記載された。少し気になっていたがこれで私は安心した。日本全国何処に行っても、自分の進路先に公立と私立の障壁は無くなり、自分にあった高校を選択できるが、私立高校を最優先に考える「私立専願」の学校として浪速高校は伸びてきており、その勢いは未だ強い。それだけに今後、公立の入学試験制度が大きく変わるとされているが、受験生の皆さんは受験勉強を頑張り「浪速一直線、専願受検」で来て欲しいと思う。
今日の職員会議でも私は諸物価値上がりで高市内閣は初閣議で「緊急経済対策」を打ち出した。全く同感である。授業料が無償化されたと言っても私立高校にかかる諸経費を少しでも削減し保護者にお応えするのが私立である。私は来年度の高校3年生の京都での夏季受験合宿先を市内の有名な旅館から「学校保有の多聞尚学館」で行うように検討せよと指示をした。団体のお祭り旅行気分とは言わないが大学合格実績も期待したほどではない。自前の施設が有るのだから、此処を遣えば経費のみで済み、保護者の負担は驚愕するくらい軽減される。
今週末の土曜日25日は遂に「第1回目の高校入試説明会」の日となっている。11月8日、12月6日、13日と合計4回続く。過去の経験から大体この4回の参加者の数とその時の「個別相談件数」で来年4月のかなりの高い確率で入学者数が読めてくる。その昔は特に1回目の数に我々が注目していた。その理由は人間だれでも好きな対象には「いの一番」に行くものだと思うからだが、昨年は3回目の12月6日に最も多くの受験生が正門を潜ってくれた。そして最終結果の入学者数は未踏の1152人を超えた25クラスとなったのである。
高校は出来れば25クラスを最上限とするために合否判定基準も少し見直している。いずれにしても本校は「物理的に受け入れ不可能」の状況になってきている。希望する受験生を受け入れるのが私立高校のミッションであるが、ない袖は振れないし、クラス当たりの生徒数も限界はある。人気と言うのは上に限りがないため、他校からすれば、嬉しい悲鳴と言われるかも知れないが、当事者には切ない話だ。遂に浪速高校は「改革20年で歴史的分水嶺」に至ったのか。