2021年11月12日金曜日

修学旅行余波

 「余波」という言葉がある。意味は風がおさまった後も、なお立っている波の事であるが、転じてある事の影響が他に及んだ、そのなごりとかで使われる。本校では初めて国内修学旅行であり、それもコロナの影響で2年ぶりの決行であった。今日から学校は全学年が揃い、通常の授業となったが、修学旅行の余波はある。まず8時に各方面の団長さんが理事長室に入って「無事に連れ帰りました!」ことの正式な報告があった。これは本校の定例的スタイルで何事もこのような「区切り」の行事がある。重要なことである。何事も区切りがないような行事はダラダラして駄目だ。今日から高校2年生は勉学に集中して貰いたいし先生方にはそのように指導をお願いしたい。



私は各方面の団長から旅行中発生した特別な事項について報告を受ける。まだ生徒のアンケートなど得ていない段階ではあるが「団長の観察」を私は重要視している。それが無いような団長さんでは意味は無い。一つでも二つでも課題を来年の改良につなげる必要がある。一度決めたことを変えるには相当な勇気が要るが、基本的には総括の上で見直し、毎年毎年変えて行く努力が正しい姿である。去年と全く同じ修学旅行ではいけない。第一に生徒は全員が入れ替わり、時代が1年進んでいるのであるから。良いミーティングであった。 

その後一人一人の団長さんに私が五島列島から持ち帰った「芋焼酎 五島芋900㎖」をプレゼントし今年の修了の慰労とした。何時もやっている事だ。又修学旅行の付き添い「教員の手当て」であるが十分な手当てを支払っていると自負している。元来なら定刻以降は時間外労働であるから法的には割り増し時間外手当を支払うことになる。しかしこれだとベテランと若い教員間では大きな手当格差が生まれる。どちらかと言えば若い教員の方が走り回っている現状の中で手当てに不等な格差は良くない。修学旅行の付き添いは特別な作業であり、授業とは異なる。従って修学旅行の手当ては「特別業務手当」として付き添い教員一律に一日当たり幾らと付けている。この方が法人としては持ち出しであるが頑張ってくれた教員への感謝の気持ちである。12月給与には特別業務手当が入っているから喜んで貰えると思う。

 


13時30分には旅行エージェントのHISさんを呼んで「長崎グループ」の総括会議を持った。今回五島列島の往復には結局企画通りのスケジュールで進まなかったことへの総括である。全ては天候のせいであったが、天変地異には勝てないと総括するだけでは駄目である。問題は来年をどうするかであり、1年先の事であるが今から来年の担当者に知らしめておくことは重要で来年の学年主任もこの席に入って貰った。「離島に生徒を連れて行くリスク」をどう見るかであるが今日の段階では「リスクが大きく、変更するべき」との仮決定となった。生徒のアンケートをもって最終判断をしていく。五島列島を外せば新たな場所は何処かと言う問題になる。