2023年4月21日金曜日

開校100周年記念「祈願の碑」が遂に建立された!

 「奇特」という言葉がある。「ご奇特な方ですね。」などと使われるが,これは褒め言葉か?という疑問を持たれている人も居ようが、これは間違いなく誉め言葉である。本来の意味は「優れて他と違って感心なこと」という意味だが、近年,「こんなものを買うなんて奇特なやつだ」など,奇妙とか風変わりの意でも使われるのを目にするが、これは重大な誤りである。現在開校100周年記念事業として「新浪速中学校棟の建設資金の募金」活動を行っているが何とまだ建設に入る前に既に1億円に届く募金額に達している。これは創立90周年時の募金に比べて極めて速いペースであり、私は本当に有難いと感謝申し上げている。これはご奇特な方が多いと言うことだ。 

PTA、同窓会のような定番の組織体からご寄付して頂くのは良く見る光景であるが、今回の寄付金の集まり状況を見ていると、まさに「奇特」としか言えないようなお方からある日突然にご寄付を確認するのだ。それも大口である。過日は既に退職して30年も経っているのに旧教員の先生が100万円、中学校の保護者から100万円、一昨日は高校生の保護者の方から100万円、昨日も高校生の保護者の方から50万円と私は正直お顔もお名前も知らない保護者からご寄付が届くと言葉を失うくらい有難く責任感が身体にみなぎる。加えて今回の特長は同窓会の名よりも在学中のクラブの仲間で作るクラブOB会からのご寄付が目立つ。昨日は硬式野球部のOB会会長さんが登校されて何と200万円のご寄付を頂いた。明日は弓道部が私へのアポを取っているから恐らく寄付金の持参だと思う。このようにご奇特としか言いようがないが本当に有難く頭が下がる。 


30日の奉祝祭まで後1週間強となった。カウントダウンが始まった。一昨日はビデオクリエーターという映像会社と画像とナレーションの進捗について報告があり、担当管理職と画像と言葉をチェックしていった。一言で言えば「大変に良く出来ており」私は安堵して満たされた気持ちになった。今まで数多くの周年記念式典に仕事柄参列させて頂いたが徹底した「映像と音響」で100年を表現する今回の本校の試みは初めての経験であるが、私は自信を持った。確かに一流のホテルで実施するのも合理的な方法であるが我々のように教職員と生徒が前面に出て「100年の過去と今、そして未来」を映像で手作りながらも自ら作り、場所を学校で行うことを私は誇りとしている。 



待望の「祈願の碑」が本日萩の窯元から届き、設置作業が進んだ。陶芸家である製造者が自ら届けて頂いたのである。昨日の段階で「台座」は既に設置されている。この「祈り」の彫像を設置しただけなのに既に学院神社のお光を背に受けて祈願の碑は後光を放っていたように私には見えた。今日のAroundでは全貌をお見せ出来ない。30日までの楽しみである。100周年記念碑として次の100年に向かって生徒と教職員が「心の内に何らかの祈願の思い」を持ち、学院神社に朝夕頭を垂れれば「心眼成就」となることは間違いなかろう。人間、謙虚な人柄こそ最大の徳性だと加齢と共に感じる。陶芸家の金子先生は不肖私が書いた「祈願」の書を所望されたので私は喜んでお渡しした。金子先生の作品はこの地で未来永劫燦然と屹立することになった。先生は如何にも喜びに浸っておられたご様子であり昼食後、ご多忙な身であり、そそくさ萩に向かってお帰りになった。