本校の教員は「お世辞でもなく本当に良く働いてくれる」。特に「浪速改革」により「教員の意識改革」が進み、自己の能力を高め、自己開発を進め、組織の一員として全体のベクトルを見ながら、自分の持ち場、持ち場で頑張ってくれていることは間違いない。どのような組織でも管理者はこの言葉を常套語のように使うが、私は彼ら以上に絶対的な自信を持って断言したい。「うちの教職員は能力高く、非常に良くやってくれている!」と。これは私だけが言える言葉である。このように素晴らしい勤労集団を持つ組織管理者の仕事は彼らへの「働き方の改革と報酬の改定」を常に考え制度化することであり、今私は「開校100周年、人生100年時代」を迎え、現在の定年年齢65歳をまず幾分か上げることを今年内に制度化すべく真剣に考え、常務理事に具体的な検討に入るよう指示した。新しい定年年齢を幾つにし、それを何時から始めるか?又退職金を何時の時点で支払うか等々である。当然理事会に諮ることになる。
最近、NHKのクローズアップ現代と言う番組を視聴したが、考えさせるテーマだった。それは近年時々「FIRE」と言う概念を報じたものだった。NHKらしく賛否両論併記の形だったが私には「少し違うな!」と言う受け止めだ。FIREとは会社員の早期リタイアの一つの形で、アメリカから広がった言葉である。投資の活用や生活費の圧縮を通じて、従来よりも若い年齢でのリタイアを示す言葉で、「Financial Independence, Retire Early」の頭文字をとった言葉だ。Financial=財政上のIndependence=独立Retire=退職Early=早期で、直訳すれば「経済的に自立しながら早期退職する」ことを指す。これを実践する会社員が増えているとNHKは報じていたが、本当にそうかとの疑問が私にはある。このようなFIREが出て来た背景には新型コロナウイルスの感染拡大により、日々オフィスに出社して働く生き方を変えたいと考える方が増える中で、今後もFIREに対する関心は高まっていくと評論家は論じていたが、誰もがこのような考えにとらわれては社会は衰退しその国は亡びるだろう。