2023年4月10日月曜日

巨大船舶「浪速丸」、エンジン音を轟かせ順調に船出!

 忙しいが充実した「黄金の日々」は続いている。3月27日の「理事会・評議員会」で役員の改選が行われ、学校法人は気持ちも新たに動き始めた。3月29日は「開校100周年記念茶会」を催し、多くのお客様がお茶室「洗心亭」で「和敬清寂」の精神世界に浸った。4月1日は関係教職員に「辞令」を手渡し、新たに32名の「新任教職員」を迎えた歓迎式を済ませた。翌4月2日は河内長野市の高野山遺跡本山「観心寺にてお献茶」があり茶道部の生徒を連れて参列させて頂いた。そして4月3日は新入生の準備登校があり、4月4日は翌日に控えた入学式の準備に当たり、いよいよ5日に「入学式」を挙行した。何しろ高校1年生が900人、中学1年生が148人と合計1048人の入学式の熱気に私は圧倒され、責任感と幸福感が身体中に満ちて行くのを感じた。4月6日「合祀祭」を行い、遂に全校生徒が集まる「春季例祭」と「始業式」を7日に行った。総勢2903人だ。 


ここまでは仮に学校を巨大な船舶に例えれば名前は「浪速丸」、この船は岸壁を離れ、エンジンの速度を上げている状況だ。ようやく「船出」が済んだ。しかし学校と言う船はまだまだエンジンの唸り声を響かせながら航海速度を上げている。この間生徒達は「記念クラス写真」を撮り、今日10日は3クラスの生徒が「多聞尚学館」「高天原スポーツキャンパス」などの校外学習施設の見学に出掛けた。私は出発する一団を引率する教員を激励し、生徒を東征門で見送った。私以外、管理職が常に校外に出掛ける生徒を見送るのは「本校の美点」である。何しろ21クラスだから全クラス済ませるには4月一杯かかる。この間、全学年の「検尿」、そして「健康診断」があり、15日は文科系の「クラブ紹介」が来る。「体力測定」は法令に従って行うが、これは19日としており、22日は「保護者の授業参観」がある。早い段階で本校のICT教育を観て頂く。月末の28日は「校外学習(所謂遠足)」を入れて新しい友達との距離を接近させる配慮をし、いよいよ30日に「開校100周年奉祝祭」を執り行う。ざっと5月の連休まで学校は緊張感を持って航海速度を徐々に上げて行く。

 

5日の入学式から続いている学校の「羅針盤」は極めて大切である。新入生を早く学校に慣れさせるためにはある程度のスピードで様々な環境を見させることが有効である。「小学生から中学生」に、「中学生から高校生」に徐々に変身して貰う為に、まず「意識変革」を期待するのだ。そのために彼らが見る光景をくるくると変える必要がある。自分の入学した学校の全てを早く見せてやらねばならない。まず「浪高生」「浪中生」としての「誇りと矜持」を持って貰いたいと念じるが故に様々なニュース番組を興味深く見させるのである。 

午後には年度最初の「安全衛生保健委員会」と「校務運営会議」があった。学校医のドクターも出席して頂き、新年度も順調にスタートした。とにかくこの産業医の経営するクリニックが学校に近いので、教職員や生徒で何かあればすぐ行ける距離で極めて便利なのが嬉しい。令和5年度からこれらの会議は月に一回と正式に定めた。とにかく会議などは極力少なくし、「エネルギーを全て生徒の為に使う」ことが大切である。情報は全て各教職員に貸与しているパソコンにあり、そこを閲覧すれば会議などは基本的に不要である。