2021年3月15日月曜日

「私立学校の授業、一コマは幾ら?」

「どうして一回で済まされないの?二重手間でしょう!」と聞いたら、主担当の教員からは、「あれこれ」返事が返ってきた。今日は中学校1年生4クラス135人の「お伊勢参り」の日であるが、正確に言うと、今日はAとDクラスで明日はBとCクラスである。元来は昨年の7月の高校1年生の「伊勢修養学舎」の後、引き続いて行う行事であったが、コロナの為に修養学舎も吹っ飛び、中学生の伊勢参拝も大幅に延期して今日になったものである。高校生と違って中学生はまだ「子ども、子ども」したところがあってスケジュール設定の時間配分は高校に比べ余分に必要である。バスへの乗り入れ、トイレ休憩、点呼、食事時間など時間が余分にかかるのである。 


総勢135人であるからバスは通常なら合計4台であるが8台とし密を避けたバス手配だ。学校出発が8時20分、伊勢に向かい、まず外宮参拝、その後神宮会館にて昼食、その後皇學館大學の渡邊教授から「特別道徳授業」がある。そして内宮を参拝して学校帰着が17時の予定である。中学生にこれ以上は遅く下校させるわけには行かない、等々、中学生の行事には時間設定が重要なのである。このような教員の配慮を私は尊重する。ただただ私の心配は「授業のコマ数」であり、今日も行かないBとCは授業であり、明日はAとDは授業である。ここを考えていてくれれば私からは何も言う事はない。昔のトラウマだろうがとにかく教員は自分本位に考えて授業のコマ数を簡単に減らす性向があるから(?)、ここをしっかりと私が見る必要がある。私立は高い授業料を戴いているのだから「一コマ幾ら」と直ぐに考えることのできる教職員はほんま物の私立の職員である。

 



単に伊勢に行ってお詣りするだけではない。今日のハイライトは皇學館大學の渡邊先生から「道徳の授業」をして頂く。先生は愛知県のお生まれで、皇學館大学文学部国史学科を卒業され、三重県公立学校教諭をへて現在皇學館大学教育学部に奉職されている。大変有名な「道徳教育の専門家」であらせられる。主な著書に「伊勢の神宮のおはなし 子供たちに伝えたい式年遷宮」(明成社)「道徳の教科書 善く生きるための70の話」「愛国心の教科書 誇り高く生きるための50の話」(PHP研究所)など多数であり本校教育の目玉、「道徳」については当初からご指導いただいている立派な先生である。本校は神社神道系の私立高校だから皇學館大學との関係は深く、現在も5人の教員が皇學館大學の卒業生である。神道科の教員であり「宗教教育免許」を有し、内3人は実家が神社であり現役の神職である。

ところでバス会社は何時も国際興業さんで今や運転手の皆さんとも知り合いで話が弾む。皆さん、浪速の応援団である