「うーん、この男子生徒はやはりA高にしようか、倍率が少し低いから合格する可能性が上がる!」「はい、決めよう、この女子生徒は当初予定通りB高に出願だ!」等々の会話が今頃府内の公立中学校では進路指導部が中心となって保護者等と連絡を取りながら最後の騒ぎになっていることだろう。「4日現在の公立高校の一般選抜の出願状況」を大阪府教育庁は新聞各紙に発表した。それが今朝5日の新聞記事だ。この数値を見て最後の公立受験先を決め、出願する受験生をスラングで「にぎり」と言う。しかし年々この数値は減少してきており、実質的には今朝の新聞数値で私立高校各校の入学者数がほぼ決まったと言って良い。これが分らないような私学の経営者ではどうしようもないだろう。私は新聞記事をなめるように読んでいく。
今朝の新聞記事を分析した入試広報部は7時45分には私の部屋に来て「併願入学者数の予測」を報告してくれた。既に本校に合格し、公立を受験したが運悪く私学にくる生徒を併願入学者と言う。10日が公立高校の入試で18日が「合否発表」であるから、18日の15時までに目を泣きはらした受験生が本校に来て入学手続きをすると思っていたらそうでもない。「あっけらかん」として堂々と手続きにくる生徒が多い。従って18日以降、令和3年度の準備が表立って進むことになる。当初16クラス、あるいは17クラスと踏んでいたが今朝の入試広報部の報告を聞いて私は「17クラスと決断」した。1学年17クラスだ。昨年の入学者数を超えて、数は大幅に増えそうなシミュレーションの結果である。
高校1年生の担任団は従って16人から17人と一人増えるが、既に17人目の候補者は内定しているから「先生、担任になってくださいね!」と言うだけである。それにしても本校併願合格者から「もう、10日の公立を受験するのは止めた!浪速に専願切り替えをする」という受験生の数が今年は多い。この人たちを含めて、10日には入学金を納付した生徒が本校の正門を正式に潜ってくる「専願点呼」がある。浪中からの内部生、専願入学者、併願から専願への切り替え者の合計数値は本校歴史始まって以来の数になりそうである。それに前述した併願合格―公立不合格の生徒の併願入学者を合計した生徒が新1年生である。来週から学校の局面は「ごろり」と変って新年度の助走となる。去年を上回る生徒を得そうで私はすこぶる気分が良い。
早速、高天原スポーツキャンパスの第3期工事の「ゴルフ練習場」の具体的な設計打ち合わせを行った。イメージが定まった。シミュレーションルームを拡張し「ラウンジ的」な部屋を増強する。すべて外からも内からも見えるようにガラス張りだ。打席ブースは屋根付きで4打席から3打席にし、幅を広げるようにした。又打球は自動で回収、自動で供給され、高さも上下する最新のものを取り入れる。それに芝刈り機などの用具を入れる倉庫も必要である。絵図が完成したらゴルフ部の星野プロと阪コーチに見て貰ってアドバイスを受けるように指示した。グリーンは養生期間が必要で、今年には間に合わないが打席やバンカーの練習から始めれば良い。今年も「あれやこれや」でチャレンジングな楽しい毎日になりそうである。体に力がみなぎってきた。