「養花天(ようかてん)」という言葉があるのは知らなかった。最近学んだ言葉だが、俳句などで特定の季節を表す言葉で、季語の一種らしい。 「花曇(はなぐもり)」の異称であり、“桜が咲くころの曇り空”を意味する言葉で、雲が低くたちこめるほどではなくて、薄く太陽が隠れるような比較的明るい曇り空を指すとのこと。明るい曇り空と言われても良く分からないが今朝の私の執務室前の桜がほぼ満開で今朝のような空が養花天なのかと感じた。年度末を迎え忙しい日々である。今日は夕方、吹奏楽部の定期演奏会があり、明日は理事会・評議員会がある。先頃竣功した高天原スポーツキャンパスをご案内しKフィールド競技場と完成した「伊勢神宮遥拝所」をご視察頂く。
年度末だから来年度の準備が佳境である。まず「時間割編成」が重要であり、教科会議や分掌会議等を経て教務部が主体で進められている。想定以上の生徒数の為に教員手配を進めたが初頭には間に合わないので結局今いる教員に不足分を割り振って対応することで乗り切ることが十分できると判断した。その代わり余分に持ち時間を持って貰う教員には内規にのっとった「加給」をする。4月1日着任予定の新教員は21人で過日の分掌会議には揃って参加してくれた。4月1日の着任式が楽しみである。今年も将来有望な先生が揃ってくれた。「何と言っても学校は先生」である。
又入試広報部は来年度の「学校案内」の冊子の作成に大わらわである。高校で32000部、中学で10000部、カラー刷りの一年を通じて配るこの案内冊子は極めて重要であり、毎年毎年趣向を変えて作成される。最初を飾る理事長の写真とご挨拶文をチェックした。特に顔写真はこれからたびたび使われるので場所を変えて何枚も何枚も専属の写真館のプロのカメラマンの手にかかるが被写体が大したことはないからどれを使うか、選択に困っている。
令和3年度の本校の最重要なテーマは「働き方改革」を更に一歩進め、名実ともに本校で働く教職員の幸せを高めることを理事長の第一の仕事とした。毎日毎日仕事に追われている教職員の健康とゆとり、そしてふさわしい対価を与えるように全てを再吟味し、「木村ドクトリン」として制度化して4月1日以降進めて行く。特に私が主導し、本年度から始めた試験的な「休校日」については今までは試行と考えていたが、この制度を始めた当初の原点に立ち返り、この学校設定休校日は教職員に給与を支払いながら自宅でゆとりの中で過ごして貰うための本校独自の制度であり、生徒は「自宅学習、自己課題探求日」として今後とも続けるが教員のクラブ活動については当日が公式戦以外は「部活動絶対禁止」として考えている。これを許せば保護者からクレームが付きかねない。学校が設定した休みに一部のクラブで生徒と教員が活動しているのは大きな問題となるからだ。