最早、感激を通り越して感動に近い。「全国私立高等学校テニス選手権大会」において本校は「女子シングルスで山口花音選手が優勝、団体戦でも優勝」を勝ち取った。シングルも団体も日本チャンピオンである。雌伏十年というが10年もかからずこの栄冠を勝ち取ったのは勿論女子テニス部の部員の頑張りは勿論であるが、一重に現在入試広報部の教頭をしているD先生と昨年2月から本校の同じく入試広報部に勤務してくれている高畑寿弥さんのお陰だ。彼女はこの世界では名の通った選手でプロからアマチュアに転向した有名選手であるが指導者としても素晴らしいことを証明した。
私は団体戦に出場した選手7人を部屋に呼んでお祝いの言葉を述べようとしたが、内3人は歴戦につぐ歴戦で登校していなかったので山口花音さん他3人に祝福の言葉を投げかけた。その席でお祝いとして近いうちに学校の天空レストランで徹底したコロナ対策を取り、「祝勝食事会」を行うことを伝えた。保護者も同伴である。その席で全国チャンピオンになったお祝いに記念品を贈呈したいと思う。私は高天原スポーツキャンパスに「八咫烏庭球倶楽部」のコートを作った成果もあると一人ほくそ笑み、特別に感慨深いのである。「スポーツは指導者と素晴らしい練習場」だ。
年度末試験も終わり、寒い冬が明けて春の息吹が感じられる今頃の学校はクラブ活動が盛んになる頃で学校の設置者としては最も嬉しい時期である。続いて春の選抜大会、夏のインターハイと今年は東京オリンピックもあって燃える夏になって欲しいと願うばかりである。コロナよ、吹っ飛んでいけと言いたい。今私の頭にあるのは、次の強化対象として「アメリカンフットボールクラブ」と「サッカー」の強化である。スポーツキャンパスには先ほど「Kフィールド」が竣功したこともあって、今後次々と手を打っていく積りである。
まず本日は予てから予定していた元京都大学アメフト部で歴史的な成果を挙げられた水野彌一氏を学校にお迎えし、色々とご教授頂いた。アメフトの世界では「知らない人は居ない」水野先生は、いわく「水野フィロソフィー、水野メソッド」の指導者であり、現場指導に拘っておられる。先生のネットワークで何方か、本校に合致する指導者を探して頂きたいとお願いした。又サッカーについては再度手を広げて人選し、強化策を図っていく。私の仕事は大切なクラブの指導者を探し、当て嵌めることで、特に運動部は指導者の人格、技術によるところが多いだけに「常に人を探している」と言っても過言ではない。こここそ理事長たる私の仕事である。人を雇うことは大きな費用が掛かることであり、私以外にはできないだけに責任は重い。