2019年2月20日水曜日

建国をしのび、国を愛する心を養いたい


今回の岡山出張の2日間は実に感慨深いものとなった。今、余韻、余情に浸っている。大きく3つの出来事による印象が強烈である。一番目はやはり初代神武天皇が我が国を建国した道筋「海道東征」の寄港地である「吉備の国」の「高島宮址」に参拝出来た事だった。雨中の枯葉に覆いかぶさった、結構長くて急峻な山道を登り、「お宮」が目に飛び込んで来た時の感激は今でも新しい。

 



「枢密院議長正2位勲1等男爵平沼喜一郎」氏の揮毫になる「吉備高島宮址」の大きな石碑は大きく、雨に濡れてしっとりと私を迎えてくれた。裏には由来が書かれており、昭和13年10月、「上道教育會」(恐らく当時のこの地方の教育委員会みたいな組織名?)、並んで「吉備高島宮聖跡顕彰會」とあった。昭和15年の「皇紀二千六百年」の2年前に、既にこの石碑は作られていたことが分かる。
  
銘の文は簡潔にして特に感銘したのは皇紀二千六百年を欽し、「岡山縣下学校児童生徒教職員がこぞってこの聖跡を顕彰し以て建立」の部分である。当時は大人も子供も含めて我が国の建国の歴史に思いを寄せていたのである。それが何時の間にやらこのような精神が失われつつあることが残念である。私は右翼でもないし、国粋主義者でも、民族主義者でもない。
 
ただただ普通の日本人として「建国をしのび、国を愛する心」を持っていたいのである。先の敗戦以来の日本人は悪だとの占領政策からもうぼつぼつ脱却し、国を愛する心の醸成に公・民併せた活動が結局は日本人の為になると信じているからである。建国の歴史を知らず、国を愛せないような民族に世界の中で活躍できる明日はないと思う。神社神道の学校として私は焦らず今後とも、本校生徒には建国の歴史と民族愛、近隣愛、家族愛、朋友への愛などを伝えて行きたいと思う。

 

観光タクシーの運転手さんと登り道を探してうろうろしてようやく辿りついた場所であった。後刻運転手さんは「まったくこのような場所があるなど知りませんでした。勉強になりました」と言われていたが岡山の人でもこうだから「むべなるかな」と思う。後二カ月で平成の御世から新しい時代が始まる。ますますもって初代神武天皇ご即位の「建国記念の日」の中身を高めていかねばなるまい。


学校でも何が出来るか、意味あることを考えてみたいと。2月11日は何時も高校入試とぶつかっており、生徒は中学生、高校生共に休学の日であるが、前後しても校長から「建国と平和」を語る時間があっても良いかなと思いつつある。具体的に何かをしなければなるまい。