2019年2月25日月曜日

お茶碗、届く


待ちに待った備前の伊勢崎先生から「お茶碗」が届いた。しかし、まあ驚いたのはその梱包の厳重さだ。これなら少々落とそうがぶつけそうが「ビクともしない」梱包であった。又今回学んだのだが人間国宝の作品ともなれば桐箱の立派さだ。このような箱は初めて見た。上蓋がゆっくりと曲線を描き、まっ平らではない。又板の厚みが普通のものよりは厚いのである。


 

備前、茶碗、淳とだけ、箱の側面に自署して頂いていた。間違いなく先生の字である。これで100年経ってもこの箱さえ失わなければ人間国宝、備前作家、伊勢崎淳先生のものと分かる。
 

例え失っても斯界の人ならば茶碗の底にあり先生の「サイン(窯印というのか?)」で分かる、伊勢崎先生のそれは、昔のものは知らないが最近では「V」印みたいな独特のサインであるから極めて分かり易い。陶印を見るだけで直ぐに誰の作品か分かる人は美術鑑定家か骨董品の「目利き」くらいな者だろう。
 

改めて茶碗を抱え、飲む仕草をしてみたが「たなごころ」がしっくりとする。つくづくと良いお茶碗に巡り合ったとまたまた嬉しくなった。新年度になり新入学生も入り茶道部の部員も増えた最初のお稽古の時に茶道部員に披露し贈呈式をしようと思う。恐らく5月の連休の後位になるから、新元号の最初のお祝いの茶会にしてこの茶碗で「濃茶」を皆で回し飲みしたら記念になるのではないか。