2班の最終日の今朝は女子生徒に付き合って内宮参拝の先頭に立った。昨日の夕方は皇学館大学での神楽舞のお稽古に付き合って激励と最後の講評が私の仕事だった。校長が男子生徒ばかりに付き合っていては不公平だと感じ、数年前から神楽舞の講評と2回目の内宮参拝には私が前面に立つことにした。「気は心」である。男子生徒も女子生徒も大切な可愛い私の生徒である。
着付け、作法、神楽舞の指導をしていただく女性神職の先生方と一緒で私以外はすべて女性で私だけが「おっさん」というのは傍目、おかしな光景だと思うがやっている本人は満更でもない。仕事でやっているだけだと、すれ違う他の参拝者の視線を気にしないようにとにかく「にやけた顔」をしないようにだけは気を付けている。
男子生徒に比べ高校1年生の時点で既に女子生徒は所作が立派である。教師のいう事を良く聞くし、時間もちゃんと合わせて行動する。それに比べ男子は直ぐに口を開いてしゃべったりする、「しゃべるな!」と厳しく教員から指導を受けると黙る。「男の照れ」みたいなものがあって所作行動が初めてのことだったりすると思わず声が出るのだろう。要は正直なのである。特に五十鈴川に入りうる時は水が冷たいから「ひゃー」とか隣の友達に話しかけたりしてしまう。男子生徒はこの時点でまだ女子生徒に比べ「子供、子供」したところが残っているのだと私は考えている。
女子生徒は既に高校生段階で少し大人なのである。ところがどっこい、女子生徒は可愛いがある面、したたかなところがあり、本心を明かさない所を感じる。すなわち怖い面もあるのだ。とにかく女子生徒との距離感は微妙で近づき過ぎてもいけないし、そうかといって離れ過ぎてもやりにくい。男子校だった本校がようやく共学になって来たと感じる昨今であり、やはり学校は共学が良いと私は考えている。何とか現在の33%程度の女子生徒比率を40%くらいにまでアップしていきたいと考えているがそう簡単ではない。女子生徒に魅力ある学校とは何か、まだ答えを見つけていない。