令和元年伊勢修養学舎 内宮参拝

男子は禊を終えてから、身支度を整え、女生徒は一足先に神宮会館の講堂から出発して内宮に向かう。約３０分程度の時間差で宇治橋を渡るから男女が境内ですれ違うことはない。昔一度だけ時間差を調整し男女が境内の中ほどですれ違った時は大いに感動した。その写真は拡大して私の部屋を飾っている。しかし他の行事との関係で今では諦めている。

明日の私は早朝、女生徒に付き合って内宮を参拝する。ついつい男子生徒とのいる時間が多くなるが、共学の学校故に女生徒にも時間を割かねばならない。校長と言うのは案外難しいところがある。それぞれがそれぞれの思いを以て「天照皇大御神」のいらっしゃる皇大神宮すなわち内宮の参拝を済ませた。ご本殿に向かう時は私の最も校長冥利に尽きる瞬間だ。

そして８時に食堂に集合し朝食となる。大仕事を成し遂げた「やったー」との感じがする顔「どや顔」までは見てとれないが生徒は実に良い顔をしている。朝食を前に生徒の顔は輝いていた。素晴らしい。私は中学生からわずか４カ月弱の期間であるが徐々に高校生、浪速高校の生徒の顔になってきているのを感じたのである。

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