27日の終業式、28日の高校クラブ体験、そして29日が英語教育特別プログラムのエンパープログラム、分かり易く言えば「英語国内留学」、そして京都における10日間の「大学受験特訓の合宿」と一応の出番は終えた感じだ。校内はクラブなどで賑わってはいるが総じて静かである。賑いのある学校と静けさのある学校の対比が面白い。どちらも良い。学校もリズムの緩急が有る方が良い。
今朝は管理職を集め、拡大朝会を行った。通常は副校長以上で行うのだが、時々このような節目の時に教頭も入れて行う。教頭に直接私の声で直接仕事の課題や指示を行うのである。本日も1学期の成果と慰労を述べ、今、抱えているテーマ等を順序立ててあげた。とにかく教頭は法的に担保された独立職としての管理職であり、学校の花形である。4月に事務長も入れ一挙に5人もの管理職を私は発令した。彼らが次世代のリーダー候補であることは間違いないが、「学校のリーダーたる校長たる存在」は大変なもので教頭と校長では「月とすっぽん」ほど権限も責任も違う。
私は教頭の育成の柱として二つの視点を有している、一つは組織に「楔を打ち込むことが出来るか、どうか」だ。長い教諭経験を有し教頭にまで上り詰めるのだから「知識と経験」はあるのは当たり前で、所謂「仕事の出来ない人間」が管理職になれる筈はない。「教頭は教諭の頭(かしら)」である。頭は頭としてのミッションがあり、それが出来るかどうかが、分かれ道である。
家でも畑でも「楔」は重要である。組織を構成している人々は千差万別である。彼らが勝手気ままに動けば組織の土台は揺らぐ。土台が揺らげば、家は傾く。「バシッ」と楔を打ち込むことは組織を締め、ベクトルを合わせ、若者を育成する為である。楔の打ち方は色々あっても良いが、公平に公正に打たねばならない。もう一つの視点は「新しいものを、新しいことを導入する力」である。「企画力」と言っても良い。