講堂の檀上の国旗を介して「遥拝」の形で内宮を参拝することで代替えとした。まず「大祓詞」の奉唱を男性、女性神職のご先導で全員が大きな声で奉唱し、その後参拝だ。大きく又おごそかな大祓詞の奉唱の声が講堂に木霊し、極めて神聖な雰囲気が醸し出た良い遥拝だったと思う。講堂内の全ての人が額に鉢巻とは言わないのであるが、「冠」を付けている様は全員の心が一つになる絆みたいなものになったと思う。雨の中を傘を差し靴を濡らしながらの往復よりは賢明な判断だと考えに間違いはなかった。
その後私は壇上に立って予定変更の経緯などを話し、事態の説明をした。
その後生徒は冠を付加たまま、大祓詞の書写である。この約1000字の言葉は神道の教えと言うか世界を表現し、日本全国の神社の宮司さんや神職の方々が最も大切にされている祓えの言葉である。私は生徒たちに心を込めて書き、これを大切に保存しておくようにとも言った。君たちを守ってくれる何よりの「お守り」になるからと。
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