2019年7月28日日曜日

高校クラブ体験


昨日が1学期の終業式。4月入学式以来の新年度立ち上げがこの1学期の終了で言わば学校と言う飛行機が「離陸から安定飛行」に移った時機だと言える、「上手く立ち上がったな」という安堵感が気持ちの底にあり、気分は「ホッ」とし、解放感もある。生徒数2500人、教職員数200人を乗せた飛行機の機長は私だから、とにかく飛行機の操縦には気を遣うし、あらゆることに目配り、気配りが必要である。だから1学期の円滑な終了は私を極めて心地よくさせる。

 

しかし「私学というのはしんどいものよ!」と思わず口に出るくらいで、本年度の安定飛行の軌道を見届けて、この夏休みから2学期は来年度の浪速飛行機の乗客確保の入試広報活動が本格化してくる。毎年毎年、この繰り返しであるが、「ガラガラの飛行機」では「先立つモノ」が確保できない。生徒数が減少し、施設設備の充実や教育活動に資金支障が出るようになっては駄目だから、私は特に入試広報活動に力を入れて来た。すでに心は来年度の入学者数だ。

 

外部での入試説明会などの広報活動は既に始まっているが、「学校に生徒を呼び込む」広報活動が最も重要だし、成果に直結する。昨日、今日は「高校クラブ体験」であり、受験生に本校のクラブを実際にその目で見て貰って受験して貰う勧誘である。8月後半、24日と25日も行う。合計4回の機会を提供して「クラブ活動の盛んな学校、支援の手厚い学校」を肌で感じて貰う。今日はラグビー部、剣道部、弓道部、軽音楽部がメインであった。どのクラブも一生懸命に頑張ってくれていたが特にラグビー部は70人を超える新記録の数値であった。最も全員が本校に来てくれるわけではない。

 
 
 
 


来年は東京オリンピックがあり、我が国は来年度が分水嶺になって大きく加速度的に変わって行くことは間違いない。「少子高齢化」の中で「5G時代」「人工知能」「プログラミング」「ロボット」「英語教育」「大学改革」等々教育の分野は「ICT」と連動しては発達・進展するだけに、その分「情操教育的な柱」は高校教育にとって極めて益々重要なものになると私は信じている。具体的に言えばそれは「学校教育におけるスポーツや文化活動のクラブ」の存在だと思う。

 

従来型の「偏差値重視」のスタイルはその内、行き詰るだろう。「教育虐待」と言う言葉があるが「勉強、勉強!」、「これは貴方の為だから、勉強して良い大学に行くのよ!」だけでは若者の未来はない。心豊かな幅の広い人材を育てる為にも我々は「伊勢修養学舎」や「クラブ活動」については最大限重要視し、人材投資と施設設備投資を今後ともやって行く積りだ。入試広報部と各クラブ顧問の先生は本当に良く頑張ってくれているが、更に塾や、学校、街の運動クラブやジムを回って受験生を集めて欲しい。

 

体験クラブを見回った後、私は「ふくろうスタジアム」に走った。キャッチャーポジションの上部のバックネットの修正と今回大幅に観覧席を増やした。名実ともに「浪速ふくろうベースボールスタジアム」は完成したと言える。遠山特別コーチも日曜日と言うのに指導に来てくれていた。夏の大会では硬式野球部は2回戦で、軟式野球部は1回戦で敗退した。遠山さんは「理事長、大丈夫ですよ。絶対に強くなりますよ」と言っては呉れたが。本当に頑張って貰わないと、こんな豪華な野球場を作ったのにと「嘆き節」の一つも出てくるわ。