2019年7月8日月曜日

小学校6年生対象のチャレンジ・イングリッシュ


浪速中学校は本当に良い仕事をしている。例えば6日の土曜日に行った小学校6年生対象の英語教育のサービスである。「NANIWAチャレンジ・イングリッシュ」と称して7月6日から9月末まで都合9回、本校のICT教室や英語ラボの教室を使って「楽しく」英語を学び「最後には「英検5級に挑戦する」企画である。一昨年から始め、今年で3年目となった。徐々に受講生が増えている。小学生らしいのか、殆どが保護者同伴である。如何に英語教育について関心が深いか証明していると考えて良い。

 
 



近隣の私立中学校では来年の募集を停止するなど特に「私立中学校の生徒募集」にはどこも苦戦している。小学校6年生の数は当然減少しているのだが、これが公立中学校3年生の卒業生の数に直結しているから私立高校には辛い話だ。今年3月は一昨年に比べ約2100人も減少しているし、これは来年度の場合は更に1500人と続く。大きな数値であり、安閑としていられない。周辺の中学校でもクラス数が一クラス以上減っていると聞いた。

 


しかし、このような数値や現象にめげることなく、「やるべきことをしっかりとやる」ことが大切である。それが浪速中学校のような「新しい試み」である。そしてそれを受けて経営サイドは教育環境の整備充実を進める事だと信じている。浪速高校では来春の募集から「浪速国際コース」を設置し、本格的に特別な英語教育の展開を進める。修学旅行に代わる短期英語留学や海外の大学への進学指導も従来以上に行う積りである。

 


私は今朝、浪速中学校の「ICT特別教室」と「英語コミニュケーションラボ(ECL)教室」を関係者を連れて視察し、設備施設のレベルアップを議論した。私の問題意識は小学校6年生のチャレンジ・イングリッシュの枠の拡大の為、在校の中学生の英語教育の更なるレベルアップの為に前記の両教室の互換性の向上と白板授業が可能となるような改善、更にはヘッドフォンや通信速度の向上などを来年度に向けて検討するように指示を出した。この浪速中学校独自の素晴らしい企画を更に拡大発展する為に必要な施策をとることが私の仕事だ。

 
 


浪速中学校には良い先生が揃っている。彼らが本当に良い教育を展開してくれている。「浪中の高い教育力」、これだけは間違いない。もっともっと評価されて良いと思うが、それを「愚痴っても詮無いこと」だ。教育界は極めて保守的であるが、我々は硬い岩盤を徐々に突き破ってきている。今年は遂に107人の入学者となった。これは全私立60校中の28番目の位置である。少子化の進展で先行き楽観は出来ないが、遣るべきことをしっかりとやっていれば、結果は自ずとついて来ると信じている。

 

朝から中学校の担当者の話を聞き、直ぐに現場に出かけ、「立ち話」で方向を確認した。私は会議室で会議するなどは基本的に職員会議以外ではない。立ち話で結構だ。各担当が課題に精通しておれば話は5分で終わる。だらだらと時間をかけても意味は無い。教員はどちらかと言うと皆が集まってワイワイ話しをするやり方を好むが、それは教員と言う職業病ではないか。責任を有する者が議論して決める。これが「働き方改革」の第一歩であろう。