2019年7月20日土曜日

令和元年伊勢修養学舎 2班 大祓詞の概説と奉唱

伊勢修養学舎で最も学識っぽい講義が「大祓詞」の概要説明と奉唱である。この有難い1000文字を奉唱することで罪穢れを落とすことが出来る。私はそう信じている。ただこれは正直難しい文章だ。高校生にとっては尚更だ。しかし頭の柔らかいうちに教えておくことは決して将来無駄な事ではない。神話の時代を背景に神道の根源について多くの物語がこの1000字には含まれている。

神道科の主任教諭は現役の神職でご自身は実家の宮司さんである。皇學館大学で学び宗教教育の免許も保持している。彼がこの大祓詞の概説を述べるのである。テキストは渋谷区代々木の神社本庁が作成した極めて分かり易い、分かり易すぎるくらいの物を使っている。その後全員で奉唱する。それも表と裏を返す訳ではないが2回奉唱する。2回と言うのが大切である。そうすれば頭や心のどこかに残る筈だ。

その後大阪から駆けつけてくれた本物のプロ中のプロである禊の指導者が壇上に立ち「鳥船行事」を主体に「禊次第」にのっとって詳細な明日朝の禊の意義とやり方を会館内に大声が木霊するくらいの大声で21時過ぎまで指導して頂く。そして本日6時から五十鈴川に入るのである。

私の哲学は一流の本物を指導者に用意することである。特に外部からの指導者は禊も、着付けも女子生徒の神楽舞もその道の大家をお呼びすることだ。吹奏楽部も神楽部も雅楽部も、とにかく人に教えると言う行為は大変なことで素人に毛の生えたような人に生徒には接して欲しくない。教育とは元来そういうものだと思う。生徒の何十倍も卓越した技量と見識と深い経験、尊敬に値する人物こそが人を教えることが出来る。そうではないまやかしの疑似先生に生徒を預ける訳には行かない。すぐにはなれないが本校の若い教員もそのような本物の教師になって欲しいと強く思う。教師は一生勉強であり生涯学習ではないか。

心配した天候も回復し、雨も無く川の水嵩も普通で全く良いコンデションで2班も一日目の禊を済ますことが出来た。本当に私は付いていると思う。これも神様のご神威でありご加護のお蔭である。
関連記事 高校School Watch①
       高校School Watch②
       高校School Watch③