2023年5月20日土曜日

産経新聞社からインタビューを受ける

 神社前御垣内境界に沿って建立した開校100周年記念碑「祈願の碑」が手前味噌ながらその存在感を増しつつある。出勤時、まだ誰もいない校内で車から降り、私は神社前に進むのが何時もの光景なのだが、祈願の碑の100周年マークの縁取り、即ち本校の校章を形どった「八葉」の金色の彩色が目に輝いて飛び込んでくる。何と言っても金色の縁取りが素晴らしい。まさに「黄金は朽ちない」。未来永劫、この地に建つ祈願の碑は本校のシンボルになってくるだろう。十年も二十年もすれば誰も令和5年4月30日の記念式典のことは頭から消え去るかも知れないが、この場所に建立したこの碑は学校があり続ける限り、その時を生きている生徒と教職員を見守り続けるだろう。浪速100年の節目に本当に良い物を造ったと思う。 


本体の「焼きもの」の作品と言い、「台座」と言い、結構うまく書けたと自負している祈願の文字と100周年の記念バッジのフォルムは一体となって輝いている。この祈願の碑に着目して5月2日に記事にしてくれたのが「産経新聞」である。祈願の碑に着目してくれて本当に嬉しかった。さすが我が産経であると言いたい。1933年に日本工業新聞として産声をあげた産経新聞は、「20236月に創刊90周年」を迎えると言う。創刊以来、「モノをいう新聞」を標榜し、国益を第一に考える「正論」路線を堅持して、時代におもねらず、独自の立場から正しいと信じる論陣を張り、報道を続けているこの新聞社を私は高く評価し愛読している。この産経が本校100年を寿ぎ、大きな記事にしてくれるということで昨日インタビュウーがあった。 


産経は90周年の節目の年を迎えるに際し、改めて時代を見つめ直し、過去の優れた精神を学びながら、これからの社会をよりよく生きるための課題や解決策とは何かを考える大型特集やプロジェクトを全社を挙げて多数発信していくとの方針で6月20日がその日らしく、その前に神社神道の学校として本校を大きく取り上げてくれるという。昨日はインタビュアーとして安本特別記者が当たり、次長、記者、それにカメラマンと総勢4名が機材を持ち込んで私の部屋で取材された。一人インタビュウーではなくて「対談形式」を選択した私はお相手に杭全神社宮司で大阪神社庁庁長の藤江先生にお願いした。藤江さんは本校理事、私と同じ歳で関係柄何時も連携している盟友でもある。 


話は浪速100年のヒストリーから始まり、神道の精神性と日本人の在り様,国際文化論まで広がり、教育と言う営為の現状と未来等について話が盛り上がり、展開した。2時間の長い対談であったが偶にはこのように改まって考えた論理の展開は自分の持つ考えやこだわりを静かに見つめ直す良い機会だということも分かったし、丁度良いタイミングだと感じた。インタビュアーから最後に今後の目指す方向を聞かれた私は直ぐに反応した。まず根底は「道徳教育、神道教育や学校行事全般を通じた人間教育」の推進、次に個別テーマとして「英語教育の浪速、浪速の英語教育」、「情報教育の浪速、浪速の情報教育」の大展開、今後ともツールとして推進充実させる「ICT教育」、そして組織には常に「常若」の精神をたもつべく楔を打ち込み、とにかく「ウイングの広い、幅の広い、懐の深い学校」を目指し、生徒・保護者から「Good School」、即ち普通の「浪速は良い学校だね!」との評価を更に高みに上がるべく教職員と一致協力して努力すると明言した。そして狙いは徐々に「浪速中学校の拡大増強を図る」とした。私学教育の根幹は基本的には中高一貫6年間教育にこそ完成形に近づき、輝くものだと力説した。この記事は恐らく6月19日頃に出るのではないかと思う。果たして今日の記者さんはどのような記事にしてくれるのか?