2023年5月4日木曜日

4月30日開校100周年記念式典①「映像による浪速100年ヒューマンヒストリー」

 奉祝祭の後、新校舎建設宣言を済ませた私は来ている服を和服からスーツに着替えるために部屋に戻った。御来客は係りの案内で会場となる体育館に移動するので、その間を利用してのチェンジであり、神職の方々や本校の神道科の先生方も急いで装束から式服に着替えた。そして会場も変わり、「第二部記念式典」に移ったのである。広い体育館だから余裕ある席の配置で見た目にも豪華な設えという感じが28日の下見で感じた。そして正規の体育館の正面舞台に引っ付けて「一段低い第二部舞台」を造った。これは正面の大スクリーンに映し出される映像の邪魔にならないように考えたもので、結局この舞台を使ったのは私一人であったから少し贅沢な思いもした。そして正面向かって右側には後述する「女子空手道部の演武」のための畳敷きの演武台もこの日のために設置していた。

 




まず式典の前に開式に先立ち、本校の学院曲である「海道東征浪速」が本校吹奏楽部員がものを映像によってスクリーンに映し出したのである。全8章であるが30日は第1章「高千穂」第3章「御船出」と制限したのは時間制約のためである。それでも時間は7分20秒。このように短い時間の時は主人公映像で動画を流すやり方もあるなと感じ入った。この時のスクリーンには長いご厚誼を頂いている現役の神職で歌手でもある「涼恵」さんがリサイタルの時に使われた日本全国の古事記所縁の神社の映像をお借りした。吹奏楽部員の奏でる学院曲と古事記物語の映像が同時並行でお客様の目と耳に飛び込んでいったと思う。素晴らしい企画だったと自画自賛している。


 

まず「国歌の斉唱」が来て、ここでようやく本日の理事長としての挨拶となるのだが、すぐに正面舞台に出て「皆様、本日はお忙しい中を、・・・」などの挨拶などは最初から考えていなかった。もう一人の高校教頭である出口先生のアイデアであるが、まず映像で「開校100年の人間群像と浪速改革」をビデオで流し、その後「理事長が登場する」という風にしたいとの企画に今回は徹底して「教職員の担ぐ神輿に乗る」ことを覚悟していた私は承知した。ビデオの脚本は映像会社の社長さんと出口先生である。市内某所のスタジオに乗り込み、一回のみの収録で「OK」を貰った。映像会社の方々やカメラマンは「一回で済むなんて、あの人はプロみたい」と聞かれたそうだ。 

上映中、袖に控えていた私は「後2分後です」「はい、1分後です」と秒単位で言われながら、係りの人にマイクを付けられ、その時間になった時に背中を押されて正面右から下舞台に出たのである。何か新製品発表会のプレゼンターの役者さんみたいで面はゆい感じだったが、「ビビる」ことなど全くなく、話す内容も一回ごとに違うので原稿などなくて「ダイジェスト版開校100年史 夢の軌跡」を1冊だけ持って舞台中央に進んだのである。そう、式典冒頭の主催者たる私の挨拶は2部構成になっていたのである。MC役の三浦さんの音声入れなど本格的なビデオはここでも何回も追加を要望する理事長の要望に応えてくれた。この映像は「夢の軌跡~浪速100年のヒューマンヒストリー~」のタイトルで上映時間は20分27秒。式典のトップを飾るものとして「最高の映画」を良くぞ制作してくれたと映像会社さん、出口教頭とMCの三浦さんに深く感謝している。この映像がどのようなものかは生徒や教職員はじめ保護者やご参列以外の方々にも是非御覧頂きたく別途本校のHPにでもアップすることを検討したいと思う。