2023年5月6日土曜日

4月30日祝賀会①学校の食堂で祝賀パーティをするの?

 いよいよ最後のプログラム、「祝賀会」に移った。もともとこれは原案にはなかった。連休ゆえに早くお客様を解放して差し上げるべきだとの考えがあったからである。しかし学校法人浪商学園100周年、四天王寺学園100周年などのお祝いにご招待頂いた私は市内高級ホテルでの会場で美味しいお料理をご馳走になっていた。本校だけが「お持ち帰り箱弁当で良いのか」との疑問がわき、逡巡したが、急遽中央館6階の天空レストランで「会食制とお弁当の2分割方式」にするように決めた。席数の限界もあるからである。全ての仕切りはこの20年、本校がよくよく利用していた「天王寺のシェラトン都ホテル」に決めた。神社界もこのホテルが多い。奉祝祭や式典では「あれほどお金を使っているのに・・・」などと思われる人はいないと思うが確かに「大切な人と時を同じく美味しい料理を口にする」時ほど幸せなことはない。「金をケチった」と思われるのも心外であり、終わってみてやはり会食祝賀会をやって良かったと思っている。 



会場となるいわゆる学校の生徒食堂には自信があった。このような豪華な食堂を有している学校もあるまい。課題は祝賀会とお祝い弁当の区切りをどうするかであったが、これは案外と簡単であった。判断基準は本校にとってのVIP、例えば神社本庁、伊勢神宮、そしてご厚誼を頂いている私立学校関係者を優先し、次は寄付金の多い方を祝賀会会場にご案内することにした。勿論当初からご希望を伺っており、そのご意向を優先した。箱弁当と言ってもシェラトンホテル製のものだからそれなりに豪華である。寄付金の基準は50万円で1名とし、例えば100万円以上のお方は2名の枠とした。会場はゆったり配置するとしても160席が限界であり、そのようにして席の配置を決めていったのである。しかしこれは事務長主担で、最後は私も常務も事務長補佐も加わり、席の配置を決めたが「すべての人が大切なお人」で本当に苦労した。 



極めて広い6階の天空レストランの椅子テーブルはすべて外に持ち出し、シェラトン都ホテルの丸テーブルを持ち込み会場の設えをおこなった。わずか数時間で撤去、そして会が終了後元の状態に戻したのが夜の8時だったから、やはり「司は司、餅屋は餅屋」だと思う。教職員の手だけでできる筈もない。勿論料理はシェラトンのフルコースだから料理単位の配りと引き下げは「ホテル直轄のコンパニオン」がサービスしてくれた。これが慣れない教職員がしようものなら美味しい料理も旨くは感じなくなっただろう。多くのお客様は「旨かったね」「素晴らしい料理だった」「サービスも良かった」とのお声を頂いたことは嬉しいことだった。 

「ノンアルコールパーティ」も珍しいが、ここは学校でありお酒は出さなかった。アルコールのないパーティもやってみて「悪くなかった」と思う。最近はこの種の会で酔って「ろれつ」が回らず、態度が急変する人などは見かけないが、いずれにしても酒は必ずしも必須ではなくて、ノンアルコールでも十分、気分は高揚できる。その代わりと私はお土産の一つとして「天孫降臨芋焼酎900㎖」をお持ち帰り頂いた。パーティでのお酒に代わるものとして良かったと思う。かくして祝賀会は始まったのである。 



本校で最も私の近くにおり、右腕とも頼りにしている宮木常務がこの分野の責任者としてややこしい業務をすべて仕切り、ホテル側との交渉、会場設営など業者さんと話を詰め、見事にやり切ってくれた。高く評価したいと思う。