2023年5月3日水曜日

4月30日奉祝祭①「お天気のこと」

 4月30日の天気は1か月前くらいから少しだけ気にしてテレビやスマホの長期予報は見ていたが、或る頃から「曇りのち雨」「雨のち曇り」とは芳しくないことは分かっていたので別に大きく落ち込むことはなかった。それに1年前から「全天候型会場」すなわち神社前広場はテントを張る手配にしていたから「天気はどう転んでも良い」とは思っていたが来校されるお客様のことを思えば快晴が好ましいのは当然である。しかし人間はお天気には勝てない。28日には天気はカンカン照りの中、テント張は済ませ、29日には万全な形にすべく「ぐるりと回り囲い」までして張り30日の朝を待った。しかし通勤途中でも一時期本降りみたいに降り、この時点で私は天気の回復は諦めたのだが、7時半頃から雨は上がったり小さくなったりだった。M教頭が部屋に来て「諦めますか」と言うので「そのままテントを張っておくように」と指示した。実は隠れた場所で業者さんたちは待機しており指示あれば素早くテントの外しを考えていたのだが、それを諦めお客様はテント下の椅子に据わって頂いたのである。 

7時半頃から会場の最後の巡視を行った。まずお祝いとして立派な花を多くの方々から頂戴していたのだがその陳列に失礼に思える飾り方があったのでそれを修正させた。あとは祝賀会場で社会科のM先生が一生懸命にクロダトーンの練習をしていたので激励した。9時15分過ぎには来客のお顔が見え始めた頃には雨は完全に上がり、時折晴れ間も見え始めた。まさしく90周年時と同じ状況になった。不思議と繰り返すのである。私はテント内の方々にご挨拶をして回った。久し振りに見るお顔もあり、懐かしかった。ほぼ100%、用意したお席は埋まり、私は嬉しくなった。これが「空き、空き」だったら悲しく思っただろうか。奉祝祭に先立ち、PTAから寄贈された「3尺大太鼓」の「打ち始め式」で、まずその前に私とPTA会長で除幕式を行って、「報鼓」と言って神道世界ではお祭りの前に太鼓を打ち鳴らす事がある。 









最初に「撥」を持って叩いたのは空手道部の主将で長身だから3尺大太鼓でも「ばっちり」決まっていた。それにしても大きな太鼓の音は当然だが大きく鳴る。この報鼓で奉祝祭はスタートすることになった。学院神社の側近くまでまず「祭り主」の私とついで神社本庁の田中総長、伊勢神宮大宮司様のご名代である神宮司庁の参事、神宮崇敬会の理事長、それに本校管理職と席に着いた。次いで斎主となる市内坐摩神社の渡邊宮司他神職が参進された。この中には高校のM教頭他が2名加わった祭員構成であった。普通は外部の神職だけだが今回は本校の教員で神職資格を有する神道科の教員が入ったのは嬉しいことであった。




装束については通常の本校での祭事、例えば春季、秋季の例祭では白装束であるが今回は私から特別に正式装束にするようにお願いしておいた。今回は特別なお祭りであるからである。神職の参進時には「雅楽の雅な音曲」が境内をこだまし、これらの奏者はこれまた本校の雅楽部の現、元の部員、そして指導者の総出で25人の大チームでこのような編成も雅楽部の顧問に事前に話しておいたので迫力があった。当然神楽部の奉納も本校の現役生徒であり衣装新たかにて神社前に進んだのである。奉祝祭の始まりである。30日午前10時。