今日は法的に定められた「監事による監査」の日であった。学校において最も気を遣う日であるとも言える。要は銀行に対して金融庁の係官が立ち入り検査をすると言う風に思えば分かり易い。「計算書類」も完璧なものを用意した。この言葉は日本における会社法・会計の用語の一つで、会社や学校の損益を算出し確定するために作成される書類のことである。私は「びくびく」など決してしておらず、「ドンと構えて」この日を楽しみに待っていた。それは正しい会計処理をしているとう絶対的な自信があるからだ。1年に一回明日の理事会・評議員会に上程する学校会計について法的な厳しい目が入ると言う事であるが、特に5月理事会は「決算に係る会計監査」で極めて重要である。令和4年度決算、手許現金の実査、通帳等と帳簿類との照合、帳票類の整備状況等の監査など徹底して行われる。基本的には上記の監査で法的にはクリアだが私は上記会計監査に加えて「業務監査」もして頂いた。
お金の流れだけを追っても本当の監査にはならない。全ての源は理事長や役員そして管理職を含めた教職員が「学校の塀の中」でコンプライアンスの元、適切に業務を遂行しているかが重要であり、案外とこの業務監査を行っている学校は少ないのではないか。今日は高校教頭、中学教頭、入試広報部長、進路指導部長の計4人が自ら資料を用意しご説明申し上げた。私からは事前の資料チェックなどはしないし、第一その席に居ないことにしている。「何を監事に喋るか?」など目を光らせているなど誤解を与えてはいけないからだ。全てをオープンにし、「隠蔽」などが有っては学校と言う組織はお終いである。私は冒頭の経営概況説明と現下の課題等についてご説明した後部屋を退出し、終了後講評を聞くために又入室したのである。講評結果は本当に温かいお言葉でお褒め頂き、高い評価を頂いた。私は返して今後とも足元をしっかりと見つめながら努力する旨表明して100年目の監事監査は終了したのである。
大阪日日新聞が又又、先の開校100周年記念式典を記事にしてくれた。今度は「WEB記事」であり、Y指導教諭がコピーして持って来てくれた。その文章にいたく私は感じいったのである。有難くて嬉しくて日日さんには心から感謝だ。しかし新聞記者さんは見事に日本語を駆使され、表現される。当たり前のことだがやはり「その道のプロは違う」と今更ながら感じた。記事タイトルの「新たな道を切り拓くのは人間の力」が特に心に沁みた。
「大阪市住吉区の浪速中学・高校(浪速学院)の開校100周年記念奉祝祭が同校で行われ、教育、神社、OBら関係者約300人が出席し、100年の学院史を回顧するとともに次の100年に向かって「生徒第一」を心がけ、建学の原点「神社神道の精神」を重んじ、さらなる浪速改革を続け、次世代への人材を輩出することを誓った。
4月30日、奉祝祭では神事に続いて、学院神社前に設置した記念モニュメント「祈願の碑」を除幕。さらに、同校を運営する浪速学院の木村智彦理事長から記念事業として中学校の「新校舎建設宣言」が行われた。第2部の式典では、映像とともに吹奏楽部員が学院曲「海道東征」を演奏に続いて100年間の学院史を紹介した「夢の軌跡~浪速100年のヒューマンヒストリー~」を上映した。
このあと、木村理事長は映像とともに浪速学院の創設当時の苦難の歴史、それに携わった先人を感謝の気持を込めて紹介し、教育環境の整備と教職員の頑張り、ハードとソフトの両面が浪速の学びの成果にあらわれていると述べた上で、「理事長に着任して16年間。今も続く浪速改革は先人が残してくれた浪速魂、先人に続く立派な教職員が一生懸命仕事をしてくれたその成果。AIがいくら進歩しても新たな道を切り拓くのは人間の力、皆様のご支援の賜物」と結んだ。」