今、本校の「 御朱印帳 」の評判がすこぶる良い。「アイデア」が凄いとか、欲しかったが神社仏閣にわざわざ買いに行く時間も無くてとか、皆さんが言って下さる。先般来られた保護者は今使っているのが丁度一杯になって、次のを求めないといけないと考えていましたとか言って「満願の笑み」で応えて下さる。開校100周年の記念品、記念グッズの一つで、これはM常務理事のアイデアである。確かに神社神道の学校として格好の記念品だと思う。社会の人々は無宗教とか色々と言われても神社やお寺さんには崇敬の念があり、観光や旅行で何処かに言っても機会があれば「お詣り」し、記念に朱印を頂く。ここが日本人の素晴らしい点である。今や御朱印帳はブームみたいな感じで府内でも多くの神社やお寺は随所に工夫を凝らして朱印帳を用意されている。本校も校内には立派な学院神社があるのだから朱印帳があってもおかしくは無い。ただ学校ゆえに有償で頒布することは出来ないからプレゼントやお土産なのである。
この御朱印帳は高島屋さんのプロヂュースで天下に名高い京都の川島織物」さんが伝統裂地を使って調製したものである。令和4年12月暮れも押し迫った22日に私は依頼を受けて朱印帳の表紙に「祈願」の文字を揮毫し、それが使われている。上手くは書けなかったが一生懸命に書かして貰った。朱印帳には以下のような紙が挟まれている。
「本学院は、一九二三年(大正十二年)に「旧制浪速中学校」として誕生し、お陰をもちまして、二〇二三年(令和五年)五月に開校一〇〇周年を迎えることとなりました。こちらは、本校の学院神社の歴史を描き、織の神髄を伝えるJAPANブランド川島織物の技術を活かした、記念の御朱印帳でございます。参拝により社寺とのご縁を深め、末永くご愛用いただければ幸いでございます。
令和五年五月吉日
学校法人 浪速学院 浪速高等学校・中学校 理事長・学院長 木村智彦」
又裏表紙には開校100周年のマークと1ページ目には本校の神社が古めかしく加工されて印刷されている。
高島屋さんから4000冊仕入れ、現時点で約1200冊が出ているが私は今後とも本校とお付き合いのある方々にプレゼントするように言っている。例えば27日に行われた高校の進路指導部主催の「進路ガイダンス」において大学側から約120人の先生方が会場となった本校と堺市の地場産業振興センターでお越しくださり、高校3年生を相手に一生懸命に大学の魅力と自学の特長をお話頂いたのだが、この先生方に進路指導部長はこの御朱印帳をお渡ししたら大層なお喜びだったと今朝ほど報告を受けた。それにしても本校の進路ガイダンスの規模の大きさには驚くばかりだ。今後入試広報部は塾の先生方にも順次差し上げるのではないかと思う。この様にしてご神威を高揚するために神社神道の学校として出来る範囲でささやかながら貢献していきたいと思う。開校100年目にして初めて本校独自の御朱印帳が持てたのが嬉しい。