新中学校棟の設計がほぼ終盤に差し掛かっているが、私は「ぎりぎり」まで拘って仕事をする。人間は愚かでその時の考えなど簡単に変わるものだ。しかし私に言わせれば逆に変わらないのがおかしい。「変わる、変えると言うことは成長している」という事だ。「面子に拘って」、変えることを躊躇すると後々後悔する。例え、工事に入っても「修正すべき」と考えた部分は変える。これだけは「今までも今後も」妥協しない。それが木村流であり、結果として良い建物が出来ると信じて疑わない。私はこの15年で建設して来た全ての建物に絶対的な自信を有している。昨日のゼネコン南海辰村建設さんとの打ち合わせでほぼレイアウト基本が定まった。素晴らしい。
デザイン性に優れ、機能的な「素晴らしい建物」が後2年もすれば目に入って来るだろう。楽しみだ。昨日の打ち合わせには中学校の新校舎建設の主担当の教諭が出席してくれたように、使う側の教員の希望も十分配慮した。ただ先駆的な部位はトップの責任で進めなければならない。教員に後々責任を負わせる訳には行かないからだ。それは「ユニセックス・トイレ」課題だ。
昨日の打ち合わせでエントランスホールのトイレ問題は検討継続とした。日本語は何かこのような場合、「ださく」感じる。「男女共用トイレ」とか「男女兼用トイレ」とか言うが、その点、英語表現は分かり易く垢ぬけている感じだ。「Unisex toilet(ユニセックストイレ)」と言うのが一般的であるが、それ以外にも「ジェンダー・ニュートラル」「オールジェンダートイレ」「ジェンダーフリートイレ」等々あるがどれを使っても構わない。私は新しく建設する浪速中学校校舎で初めてユニセックス・トイレを設置することを決めた。「色々と様々に考えを巡らせたが」、21世紀に建設する「子どもたちの学びの館」でジェンダーや性別の区別なく使用できるトイレが無いのも「時代感覚」を問われかねない。様々な意見が世の中にあるのは十分承知しているが、この際、個人の思想信条とは別個に考えるべきだと決断したのである。参考までに以下の写真のタイプが良いと思う。明るく清潔な「あっけらかん」とした感じだ。