過去1年間の理事長・学院長Aroundを読んで
高校所属 国語科 Y,Y
過去1年間の理事長・学院長Aroundの中で心に残っている記事は、以下の3つです。
・「新しもの好き」(2021年12月11日)
・「教師の顔」が輝く時(2022年2月21日)
・「一灯を下げて暗夜を行く、暗夜を憂うなかれ、一灯を頼め」(2022年11月30日)
そして、この中でも特に感銘を受けたのは、2022年11月30日の記事「一灯を下げて暗夜を行く、暗夜を憂うなかれ、一灯を頼め」です。なぜなら、理事長先生が私の公開授業に参観してくださったときの記事ということもありますが、私を含めた専任候補者に向けて書いてくださった記事でもあるからです。
理事長先生は、理事長・学院長Aroundを通して我々教員に様々なお言葉をかけてくださいます。その中でも、この記事には「教師である私」が肯定され、背中を押された気持ちになった理事長先生のお言葉が書かれています。
記事のタイトルとなっている「一灯を下げて暗夜を行く、暗夜を憂うなかれ、一灯を頼め」という佐藤一斎の言葉を、理事長・学院長Aroundで理事長先生が取り上げてくださるまで、私は知りませんでした。理事長先生は、この記事の中で私の授業の様子を「自信が垣間見える」と評価してくださいましたが、まだまだ教師経験の浅い私は、日々の授業や指導の中で上手くいかなかったとき、「このまま教師を続けていいのだろうか」、「私は教師に向いているのだろうか」と心折れそうになる瞬間があります。
しかし、理事長先生は、記事の中で佐藤一斎の言葉を引用して、「自分の志をただ一灯として頼り、前に進んで欲しい」とおっしゃってくださいました。そして、「教師と言う職業ほど素晴らしいものは無い」ともおっしゃってくださいました。日々悩むことの多い私は、理事長先生のこのお言葉を読んで、「教師である私」を肯定していただき、理事長先生に背中を押していただいたような気持ちになりました。それから、この記事は「自分の志」とは何かを改めて考えるきっかけにもなりました。学生時代はひたすら「教師になりたい」という志の下過ごしており、教師になってからは「自分を見て、教師になりたいと言う生徒を育てる」ことを志としていました。
教師というのは良くも悪くも子どもたちの人生に大きな影響を与える職業であり、私自身も中等部の先生の影響で教師を志し、現在に至っています。このことから、自分がそうであったように、良い意味で子どもたちに影響を与えられるような存在でいたい、できることなら教師になるという夢を与えたいと思うようになりました。それに加えて、浪速学院に奉職させていただいてからは、日々浪速学院のために尽力していらっしゃる先輩の先生方の姿を見て、私もその一員として立派に貢献したいと自然と思うようになりました。そして、この記事を読み、改めてこの二つが私の志であると認識しました。理事長先生は、佐藤一斎の言葉を「生きる“よすが”としている」とおっしゃっていましたが、私にとっては理事長先生のお言葉が、今後の教師人生の“よすが”になるだろうと思われます。きっとこれから先の長い教師人生も、楽しいことばかりではなく「暗夜を行く」ようなときがあると考えられます。しかし、そのような時は理事長先生のお言葉を思い出し、自分の志を信じて前に進んでいきたいと思いました。
最後に、今回このレポート書くにあたって理事長・学院長Aroundを読み返し、改めて創立100周年という素晴らしいときに、浪速学院に奉職させていただいている喜びと誇りを感じています。また、橿原神宮のすぐそばにある中等教育学校が私の出身校であったり、幼いころから毎年橿原神宮に書き初めをしに行ったりと何かと神宮に縁のある生活をしていた私が、神社神道を建学の精神としている浪速学院に奉職させていただいていることに運命のようなものも感じています。理事長先生のお言葉を胸に、これからもしっかりと自分の志を持ち、浪速学院のさらなる発展に尽力して参りたいと思います。