2023年2月14日火曜日

新専任教諭候補 英語科 S常勤講師の小論文

 



熱意溢れる英語教師を目指して

英語科 常勤講師 S,S

 

私が過去1年間の理事長アラウンドの中で心に残ったテーマは、

・“「浪速国際コース」が快調に飛ばしている!” (2022/12/19)

・“ ICT教育とデジタル教科書 ” (2022/9/29)

・“ 今日一日を一生懸命に生きる「中今の思想」” (2022/5/26) です。

この中で私が最も強く関心を持った“「浪速国際コース」が快調に飛ばしている!”について書かせていただきます。

浪速国際コースは設立されてからわずか2年でここまでの環境設備と制度を整え、さらに第一期生18名の中から海外大学進学者を数名も輩出するなど、通常では考えられないようなスピードで成果を上げてきました。私は3年間常勤講師として浪速高校に勤務する中で、国際コースの成長の過程と担当されている先生方の努力を目の当たりにし、とても感銘を受けました。この経験を踏まえて、今後英語科の教員として成果を上げるために私が身に付けたい力を3つ挙げさせていただきます。

第一に、情報収集力を身に付けることです。停滞が続く日本人の英語力を向上させるためには、どのような指導法があるのか、他校の先生方はどのような取り組みを行っているのか、学校内に閉じこもっていては得ることのできない情報を集め、それを自らに取り入れるためには、常に視野を広く持ち、外部セミナーへの参加など積極的に行動を起こす必要があります。国際コース主任の松崎先生は、従来の英語指導法だけでは不十分であることからベルリッツの講座を実際に受講しに行き、そこからタイアップ契約をとってきて、授業カリキュラムに組み込んだり、コロナ渦で海外語学研修を行えないとなれば国内で留学体験ができるサービスを探し、自ら足を運んでその質を自分の目で確かめたり、常に国際コースの生徒にとって有益なものを取捨選択されていました。フィリピンのパーペチュアルヘルプ大学との連携協定についてもチャンスのタイミングを逃さないよう情報収集し、目を光らせていたことが功を奏したのだと思います。日頃から情報収集を怠ることなく、アンテナを張っておくことで最善手を打ち続けることができるのだと学びました。

二点目は、教科指導力の向上です。英語科教員として最も重要なことは、質の高い授業を提供することです。日々の授業を通じて、生徒が英語力を伸ばすことのできるよう日々研鑽に努めます。ケンブリッジ大学英語検定機構の教育メソッド「CELT-S」から学んだ知識を盛り込みながら授業を計画すること、そしてオールイングリッシュでの授業もただ行うのではなく、本当に生徒にとって有益なものにするためには、今の私の英語力では不十分であるため、これまで以上に勉強し改善します。私が大学生の頃に思い描いていた英語教師像は、大学入試問題の難しい英語をわかりやすく解説するというものでしたが、国際コースの授業は英語を学習することだけにとどまらず、授業の中で生徒が学んだ知識を活用し、プレゼンやグループワークのスキルを磨いたり、英語のポスターや動画を自分たちで作成したりとコミュニカティブかつクリエイティブに進められています。このように英語を学習することで、生徒は物事を多角的にとらえ、変化していく社会を生き抜く力を身に付けられると思います。

三点目は、英語教育に対する熱意です。理事長先生がおっしゃるように、仕事を担当する人間の熱意が大きな成果を生むことにつながるのだと思います。生徒のことを想い、本気で教育するからこそ、生徒もそれに応えてくれます。私も担当するクラスの生徒と真摯に向き合い、熱意をもって職務に当たります。国際コースの授業を見ていて気付いたことは、型にはまらないということです。英単語学習一つ挙げてみても、従来のような英→日、日→英の一問一答形式の小テストは授業では行わず、類義語や関連語をあげさせたり、絵で説明させたり、定義を当てはめさせたりと、状況と場合に応じて適した方法を選択します。文法も口で説明するだけではなく、文脈やヒントを与えながら生徒たち自身で法則を見つけ出すよう導いていきます。このような工夫を授業にいくつも組み込めるのは熱意をもって教育を行っている証拠であり、これまでの常識を疑う視点を持つことが重要であると知りました。

浪速高校にこのような立派な国際コースが誕生したのは、担当されている先生方の努力とそれを支えてくださる理事長先生、そして管理職の先生方のご配慮があるおかげです。環境設備や制度内容も含め、英語教育にここまで力を入れている学校は他に数多くなく、これを実現したいと願う熱意ある教員の要望に耳を傾け、背中を後押ししてくださるからこそ、私たち教員は変化を恐れることなく挑戦することができます。このような環境の学校で教員として働けることへの感謝を忘れず、以上に挙げた3つの力を身に付けることで、私も将来国際コースを担当させてもらえるような一人前の英語教師を目指します。