2023年2月13日月曜日

新専任教諭候補 保健体育科 Y常勤講師の小論文

 



『理事長・学院長Around』を拝読して

                                                                                            保健体育科 Y,K 

 木村智彦理事長先生、この度は常勤講師2年目の私にこのようなご機会を与えて下さり、誠にありがとうございます。公開授業後に頂いたお言葉を忘れず、これから骨を埋める覚悟を持って浪速学院のために尽力させていただきたいと思っております。まだまだ未熟者の私ではございますが、今後ともご指導のほどよろしくお願いします。

 私は『理事長・学院長Around』の愛読者の一人です。日々、拝読させていただく中で感じることは、理事長先生の学校への愛情と私たち教員に対する愛情、そして生徒への愛情です。それと共に、私自身が深く考えることに繋がる記事が多く、自己成長のために欠かせないものとなっております。そのため、3つに絞ることはかなり難しかったのですが、今回はこちらを選ばせてもらいました。『備えあれば憂いなし』202293日,『蟻の一穴』2022822日,『人間至る処 青山有り』2022331日です。この3つの記事に特に感銘を受けました。このうち最も心に残った『備えあれば憂いなし』について述べさせていただきます。

 『備えあれば憂いなし』この言葉は大学時代に自分を救ってくれた言葉です。私は小学生の頃から24歳になるまで選手として野球を続けてきました。高校までは順調に上達していたのですが、大学時代にイップスと呼ばれる状態になり、ボールを上手く投げることができなくなりました。イップスになった原因は結果を求め過ぎるあまり、過度な緊張状態が続いたことでした。そのような時に大学時代の恩師が「備えあれば憂いなし!準備さえしていれば大丈夫!備えを大切にしなさい!」ということを言ってくれました。この言葉で気持ちが楽になり、ボールも投げれるようになり、東海大会準優勝に貢献することができました。このときから「備え」を大切にし、何事にも取り組んできました。その結果、社会人野球時代には東海大会準優勝、四国アイランドリーグではチャンピオンシップ進出、前任校では硬式野球部の監督として県大会ベスト4にいくことができました。

しかし、これらの結果には1つの共通点があります。それは優勝できていないこと、全国大会に出場できていないということです。いつも惜しいところまでいくことはできるのですが、勝ち切ることができていないのが自分の現状です。その原因はどこにあるのかを探していたところ『理事長・学院長Around』にこのようなお言葉が書かれていました。「人間は時に『想定を超えて』と言い訳する」です。いつも負けるときは自分の想定を超えています。備え不足で負けてしまっています。これを読んだとき、自分の甘さを猛省しました。どこかで備え不足により負けたことへの言い訳をしてきたのかもしれません。その自分への甘えが優勝を逃してしまったのかもしれません。このお言葉を真摯に受け止め、自分の中から言い訳を排除し、備えを怠たらず、浪速高校で優勝することができるように頑張ろうと決意しました。

また浪速学院には我々教員が言い訳の1つもできないほど、素晴らしい環境を理事長先生が整えてくださっています。この環境を活かすも殺すも教員次第であると思っております。生徒のために環境を活かす「備え」を常にしていれば、どの学校にも負けない教育ができると思います。Aroundにもありましたが、口で言うほど簡単な話ではありませんが、そこを妥協することなく、突き詰めるのが教師であると思っております。恵まれた環境を活かせる教師になるために抜かりのない備えをしていこうと思いました。

この日の記事には「人生そのものが備えに対する連続した生き方」というお言葉が書かれていました。備えとは1つの物事に対して行うことだと思っていましたが、今の行動は全て将来のために備えているのだということに気づかさせてもらいました。このように考えると今やっている全てのことへの取り組み方が変わります。いい備えをすればするほどいい人生になっていくのだと学ぶことができました。

 このように自分を振り返り、思考を深めさせてもらえるのが『理事長・学院長Around』です。大人になってから自分を成長させてもらえるものが身近にあるというのは本当に幸せなことです。これからもこの環境に感謝の気持ちを持ってご拝読させていただきたいと思います。

最後に、私を部長に任命していていただいたときに決意したことを述べさせてもらいます。私の目標は浪速高校が3回目の甲子園に出場し、理事長先生にアルプススタンドの最前列で応援してもらうことです。最善の備えをし、目標達成のために努力をしますので、これからもご指導をよろしくお願いします。