2023年2月9日木曜日

新専任教諭候補 国語科 M常勤講師の小論文

 




「理事長Around」を拝読して

高校所属 M,N

 「理事長・学院長Around」の中で心に残る3つは、「書道教室 学校の器量(2021124日)」・「今日一日を一生懸命に生きる『中今の思想』(2022526日)」・「学校は忙しいが楽しい・やりがいのある場所です!(20221029日)そのうちの1つ、「今日一日を一生懸命に生きる『中今の思想』」は、特に心に惹かれました。

 私は生きていくうえで、「自信は日々の努力から」を心がけています。これは、理事長先生がAroundでお書きになっている「神社神道の教えに『中今の思想』と言うのがあるが、これは一言で言えば『今日一日を一生懸命に生きる』と言う事である。」に共通していると考えます。それは、目の前にある1つ1つのことに丁寧に全力で取り組むことで、日々の努力が必ず自信に繋がるからです。苦手なことや地道なことでも、全力で取り組めば自信材料となりますし、最終的に結果に繋がる可能性が高くなります。仕事やスポーツ、受験等の世界では結果がすべてだとよく言われます。

しかし、努力=結果=評価となり、努力をしてきた経験や精神力は生きる糧に繋がっていきます。生徒たちにとって高校3年間は、長い人生の中ではほんの短い時間かもしれません。ですが、さまざまなことを考え、感じとり、吸収していく大切な時間です。視野を広げ、新たなことに挑戦し、常に考え、自分自身で必要な正しい情報を取り込む等、“今度でいいや”と先延ばしにするのではなく一日一日を大切に過ごしてほしいと思っています。そのためには、まずは私自身が日々学び続けなければなりません。教科指導、生徒指導、面談、クラブ活動等、生徒と関わるさまざまな場面において、中途半端であれば自信をもって接することはできません。教科の学力向上はもちろんのこと、常にさまざまなことにアンテナを張り巡らせ、生徒の将来の一助となるように努めます。

 また、来年度から私の専門科目である書道の授業にも関わっていけることに大変嬉しく思っております。世の中は文字を手で書くことが少なくなりました。そのうえ学校教育の中で芸術というものは軽視されがちです。そのような中で理事長先生は芸術を重んじておられ、浪速高校にも書道の授業をカリキュラムに加えられました。さらに、書籍も人数分あり、ICTの設備も備わっている、理事長先生がお造りになった立派な書道教室があります。例えば、従来の書道の授業では教卓に生徒を集める、もしくは黒板に水で書いて手本を示すことしかできませんでした。ですがICTがあることで、大型プロジェクターに映し出し、その後、生徒のChromebookに配信し後から何度も見返すことができるので、運筆・線質に関わる指導内容への理解を、生徒が主体的に深めることが可能となりました。今からどのような授業を作っていこうかとワクワクしております。私自身がそうであったように、生徒にとって「書道」が集中力・粘り強さ、豊かな感性や創造性を身につける「場」というだけでなく、言葉や文章で自分を表現することが苦手な生徒の自己表現の「場」でもありたいと考えています。そのために、今後も国語の勉強はもちろんのこと、書道の技量も低下させぬよう日々技術向上に努めます。

最後になりましたが、浪速学院開校100周年という節目の年に専任教員となり、浪速学院を支える一員となれますことは大変光栄であると同時に、身の引き締まる思いでいっぱいです。理事長先生も以前からおっしゃっていますように、私も一員として、100年という伝統にとらわれることなく、より一層浪速学院を繁栄させていきたいと存じます。常に初心を忘れず、日々の努力を怠ることなく、「今日一日を一生懸命に生きる」の精神で、生徒と向き合い、教科指導力、ICTの技量を向上させることに努めて参ります。さらには、さまざまな角度から人間力を磨き、努力していく所存です。まだまだ至らぬ点も多いかと存じますが、今後とも変わらぬご指導とご鞭撻のほど、何卒よろしくお願い申し上げます。