ICT教育との出会いと今後の展望
中学校所属 数学科 I,K
『理事長・学院長Around』の最新投稿を拝読することが、私の生活の一部になっています。どの投稿からも新たな学びがあり、理事長・学院長先生の言葉1つ1つが日々の職務の糧となっています。そのような投稿の中から、僭越ではございますが印象に残った投稿として『ICT教育とデジタル教科書(2022年9月28日)』・『11月12日を「浪速 情報教育の日」!(2022年11月12日)』・『授業ではICTを自在に駆使し、生徒に理解させよ!(2022年11月22日)』の3つを選ばせていただきました。今回はその中でも特に、これから末長く浪速学院で奉職させていただく私が最も感銘を受けた『授業ではICTを自在に駆使し、生徒に理解させよ!(2022年11月22日)』についての所感を述べさせていただきます。
私が浪速学院での勤務を開始した2020年は新型コロナウイルス感染症により日常が大きく変えられた年でした。緊急事態宣言によって全国の学校が休校となり、新たな学校に赴任してきたばかりの私は今後の学校教育の行く末について途方に暮れたことを覚えています。「こんな状況の中で生徒たちに十分な教育を保障することはできるのだろうか」と大きく不安に感じていましたが、そのような不安は杞憂でした。多くの学校がプリントでの課題配布のみに留まっていた中、浪速学院ではすぐにオンライン授業が開始されたのです。コロナ禍以前から生徒1人1人がChromebookを持っており、すぐにオンライン授業を開始できる環境が十分に整っていたと知った時は、“この学校に来てよかった”と心から思ったものでした。
浪速学院での勤務がもうすぐ4年目を迎える現在ではICT教育の環境が十分に整っているこの状況に馴染みつつありますが、『授業ではICTを自在に駆使し、生徒に理解させよ!(2022年11月22日)』を拝読して、自分が勤務1年目に感じた驚きや感動を思い出すことができました。当時の私は生徒1人1人がChromebookを持っていることだけでも感動を覚えたものですが、理事長・学院長先生は常に先を見据えて私たち教職員にICT教育の可能性を日々伝えてくださっています。ICT教育をもっと学びたいという強い気持ちを私の中に芽生えさせてくださった理事長・学院長先生には、感謝してもしきれません。
また、オンライン授業を通して「もっとこうなればいいかもしれない」と感じたこともこの投稿を拝読して思い出すことができました。オンライン授業開始当初の私は、生徒たちと顔を合わせたことがなく、名簿に書いている生徒たちの名前しか分かりませんでした。同時に、生徒たちの反応が見えないことに、やりにくさや寂しさを強く感じていたことを覚えています。問いかけへの返答にはタイムラグがあり、お互いに画面を見ているため視線も合わない。何よりも寂しかったのは、生徒と教師で作り出す“教室の雰囲気”をこの身で感じることができなかったことでした。『授業ではICTを自在に駆使し、生徒に理解させよ!(2022年11月22日)』から言葉をお借りすれば、「生徒が教師と一体となって充実した空気が充満」することが当時のオンライン授業では中々感じられませんでした。オンライン授業で「生徒が教師と一体となって充実した空気が充満」していると感じられるようにする方法はないのか、今の私にはまだ見出すことはできていませんが、この方法を見つけることを今後の目標の1つにすることができました。
理事長・学院長先生が見出してくださった「情報科教員免許取得」という道は、理事長・学院長先生に出会わなければ想像もしていなかったことでしょう。私自身の新たな可能性を見出してくださった理事長・学院長先生のご期待に応えられるよう、努力を惜しまず精進していく所存でございます。今後も変わらぬご指導とご鞭撻の程をよろしくお願い申し上げます。