昨日で年度末試験が中高共に終わり、今日は生徒家庭学習日とし、登校して来ない。教職員は勿論のこと勤務日で「集中採点」を午前中一杯行って貰い、午後はそれぞれがめいめいの仕事を処理する。クラブ活動も午後からだ。このようにメリハリを付けた形の方が仕事が捗ると考え、昨年度から試験実行中だが教職員の評価が高い。従って今日の学校は生徒が居ないので静かである。私はこの時を狙って久し振りに「中学校の職員室」に行き、先生方に「浪速中学校の足跡」についてお話しし、頑張ってくれていることへのお礼と建設する予定の「新中学校棟」についてあらましを説明した。将来間違いなく中学校が高校と並び立つくらいになれば浪速学院の屋台骨はビクともせず、その実現性は先生方のご努力で格段に高まっていると明言した。今後とも中学校には優秀な粘り強い先生方を配置する積りだ。少子化において”勝てる、生き残れる学校”は中学校を有している学校だと信じて疑わない。「中学校は戦略的にも極めて重要」である。
午後からは中学校の新1年生が「第二回新入生登校日」で学校にやってきた。その数148人であり、今までの新記録の数となった。次の登校日は「4月5日の入学式」となる。その前に学校としては「迅速な立ち上がり」を期するために事前準備が徹底してなされる。入学式の後でも健康診断などあるが、要は「早く学校に慣れさせる」ことが肝要である。今日の資料配布と説明は多くの項目がある。中でも「新入生心得」「通学手段、スマホ携帯安全教室」「クロムブック購入と浪速のICT教育」「健康調査票と運動具に関する調査」など極めて大切なもので、各教員が手分けして丁寧に説明する。まだ実態は「小学校6年生」だから「子ども、子ども」しており、目が離せないので、当然「保護者同伴」での説明会となる。中でも生徒心得の中で「服装・頭髪規定」のパートは以下のような文章であり、懇切丁寧に説明をして理解を求める。
浪速中学校 「服装・頭髪」規定
1.制服を正しく着用すること。
2.休業日に登校するときの服装も、指示のない限り制服とする。
3.けが、その他の事由により制服が着用できないときは、担任に申し出ること。
4.下着は、襟から見えるハイネック等は禁止とし、白色無地のものとする。
5.染髪・脱色・パーマ・モヒカン・ツーブロック・かぶせ・エクステなどの頭髪は禁止とする。女子は、肩より髪が長い場合はくくる。1つに束ねるか、耳より上の髪を束ねハーフアップにしサイドの髪が顔にかからないこと。髪留めは華美な物ではなく、黒・茶のゴム・ヘアピンは黒色とする。また、髪の毛を巻くなどのアレンジは禁止とする。
6. 化粧・ピアス・ネックレス・マニキュア・アイプチ・カラコン・ディファイン・色つきリップ・色つき日焼け止め等は禁止とする。また、眉毛を細く剃る等の行為や眉毛を描くことは禁止する。
7.靴は、原則として白色無地のものを制靴とする。また、ワンポイントとして、白色以外の色が使用されているものは禁止とする。
世の中には「ブラック校則」とか言って厳しい校則を批判する動きがあるが我々は「生徒を守る為の校則」「教育的効果を上げる為の校則」等を考えて提案しているものだからこれについてとやかく言われたことは今までに無い。しかし「社会の価値観は変化」していくものだから、守るべきルール、代わっていくルール等を柔軟に考えるように中学校サイドには指示している。しかし幼き中学1年生を見ると私との歳の差は60年以上にもなり、極めて感慨深い。「つくづくと歳を取った」と感じる。しかし同時にこのような若い世代と一緒に居れる幸せが私に歳を取らせないのだ。